【感想】サザン『おいしい葡萄の旅』千秋楽@日本武道館 その4

サザンオールスターズ『おいしい葡萄の旅』ツアーファイナルの本編の感想を数回に渡り書いていこうと思います。

もう終了したことなので問題無いと思いますが、以下ネタバレありです。

 

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ドクダミ・スパークのCMから雰囲気が一気に夏へ。

 

19 栞のテーマ(1981)

おぉ〜という感じ。この曲は自分がサザンにハマり出した頃によく聴いていた曲で、かなり思い入れのある曲。定番ですが、1番やってくれて嬉しかった曲かもしれないです。最後が少しカットされていたのが残念でしたが。原坊と弘さんのコーラスがサイコーです。 

 

20 あなただけを 〜Summer Heartbreak〜(1995)

メジャーな曲ではありますが、そんなに好きではなかったのですが、ライブで聴いてめっちゃ好きになりました。桑田さんも楽しそうに歌っていたし。明るい曲調なのにどことなく切ない感じはなぜでしょう。スクリーンの海辺の女性の映像?もなんか泣かせます。

 

21 真夏の果実(1990)

言わずと知れた名曲。中学生の時、サザンというアーティストを好きになる前から自分の好きな曲の1つだった。ついに生で聴くことができました。なんといってもサビの原坊のコーラスがすばらしいこと。

 

MC

「セトリ」の話。ツアー初日終了後にすぐネットで「セトリ(セットリスト=曲順)」が公開され、賛否両論あるよねと。「ここはよかったけど、ここはいらない」なんて書いてあったりと。

なんてちなみに僕は気になってしまい、初日にセトリを調べてしまった1人です。。。正直ファン歴は浅いので、マイナーすぎる曲はあまり聴いていないので予習しておきたいと思って。

んでこれから15分間、いわゆる「いらないコーナー」をやります、と。

 

22 おいしいね〜傑作物語(1988)

シングル「みんなのうた」のB面でアルバム収録もされていないのでかなりマイナーな曲。僕もこれまで知らない曲でしたけどね。でもそんな曲までやってくれて、サザンの奥深さ?歴史?を感じられてこれはこれでいいと思います。何より往年のファンはかなり満足だったでしょう。37年もやってれば最近のヒット曲が好きなファンもいれば、デビュー当時がよかったというファンもいるでしょう。今回のライブは、確かに「いらない」とところどころ思う人がいるかもしれないけど、すべてのお客さんに満足してもらおうという気持ちが感じられました。

 

23 Soul Bomber (21世紀の精神爆破魔)(1996)

原坊のイントロがかっこよかったです。「1,2,3,4,5」ってところも盛り上がりましたね。

 

24 01MESSENGER(電子狂の詩)(1997)

90年代に作られたとは思えない歌詞。フロッピーというのが懐かしいですが、改めて歌詞を読んでみて、いろいろと考えさせられました。

 

25 ブリブリボーダーライン(1992)

TIGERさんのソロ?があってから雰囲気が変わり、この曲。サビの手を振るところは楽しかったですね。 

 

さて「いらないコーナー」?も終わり、ここからラストへ向かって突っ走っていきます。

 

26 道(2015)

再びニューアルバム『葡萄』からのナンバー。公園みたいなセットが出てきましたね。座っている関口さんもいい雰囲気を醸しだしてましたね。誠さんのギターも心地よい。

2番の最初のほうにある「ドーン」という響きや、最後のほうの雷の演出なんかがかっこよかったです。

 

27 栄光の男(2013)

この曲は今後のライブでも多々やりそうな感じがします。

「いらないコーナー」が終わり、「道」は静か目の曲ですが再び『葡萄』コーナーに入り、徐々に盛り上がりを見せてきています。レーザーの演出とスクリーンに映る東京の風景がなんとも曲とマッチしていて、世界観に入り込んでしまいました。

 

28 東京VICTORY(2014)

荘厳な音色のハーモニー?が響く中、1万2000人の観客の腕につけられた「おいしい葡萄ライト(遠隔操作のライト)」に一斉に青い光が灯されました。それに伴い皆が拳を上げ、「Wow...」と曲がはじまりました。掛け合いのところも盛り上がりましたね。

ついにこのライブもここから最後にかけて最高潮の盛り上がりに達しました。

ちなみに最後の歌詞「TOKYO the world is one!」の“TOKYO“は会場によってその地名に変えて歌っていたようなのですが、東京ドームのときと同じく、また原曲通り“TOKYO”でした。“BUDOKAN”とか“KUDANSHITA”とかだったら語呂悪いし、なんか地域限定しすぎですしね(笑)

 

29 アロエ(2015)

毛ガニさんが中華料理屋のシェフの格好をし、いろいろ炒めている映像(生でやっている)の上に、動画サイトのように右から左へコメントが流れる、というのがあり、銅鑼を叩いて曲がはじまりました。

アロエダンサー?も登場し、観客もサビのところは踊っていました。隣の人にぶつかりやすいダンスですがね。

 

30 マチルダBABY(1983)

曲間はほとんどなくスタート。この流れもいいですね。

もちろん爆発もありました。音にびっくりしたというかドームに比べて爆発音がクリアできれいなことにびっくりしました(笑)

2番の冒頭は「あっついあついよ あついあついよ」と変えられていました。どれくらい熱いんでしょうね。

 

31 エロティカ・セブン(1993)

ももクロみたいなダンサーが登場。

桑田さんAメロのところを演歌歌手だか誰だかのように歌っていました。

最後はダンサーたちとポーズ決めたあと、「はいっ、おつかれさまでした〜」とあっさり終わるという演出。

 

32 ボディ・スペシャルⅡ(BODY SPECIAL)(1983)

誠さんのギターソロ。かなり長くやってくれてかっこよかった。

曲に入ってからも「Oh Yeah!」とか「1, 2, 3」とかみんな全力でやっていて楽しかった。

 

33 マンピーのG★SPOT(1995)

本編ラストです。ツアーの最後の地にしてカツラ、通称マンヅラ?が登場しました。頭の左右に葡萄がついていました。

曲の最後の弘さんのドラムソロ。個人的にこのライブの大目玉の一つ。ドームのようにタイムラグがないし、音質もいいのでさらにかっこよかったです。

 

 

という感じで本編終了。特に終盤かなり盛り上がり大満足でしたが、ウェーブもちらほら起こりアンコールがはじまります。

 

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サイレント映画風の演出があり、ツアーTシャツに着替えたメンバーが再びステージへ。

 

34 匂艶THE NIGHT CLUB(1982)

アンコール1曲目。ツアーの前半は「C調言葉に御用心」で新潟2日目だけ「チャコの海岸物語」。その後ドーム公演に入ってからずっと匂艶、という感じで変化してきたアンコール1曲目。ファイナルはなんだろう、と少し期待していましたが予想通り匂艶。まぁ好きな曲なんでいいですけどC調も聴きたかったな〜。

間奏の手拍子のところは毛ガニさんが大きな手の紙?を振って盛り上げてくれました。

最後のサビの弘さんとの掛け合いのところも好きなポイントです。

 

35 ピースとハイライト(2013)

はじめて買ったサザンのシングル。年越しライブでいろいろと議論を呼びましたが生で聴けてよかったです。

 

36 みんなのうた(1988)

サビで手を振りながらの大合唱は感無量でした。

最後のサビの前の「熱い波がまた揺れる」ってところが「嗚呼 武道館 またやろうね〜」と替え歌になっていて、どこの公演でもそうだったらしいのですが、からの「いつの日かこの場所で逢えるならやり直そう」って歌詞がきて、「次はいつまたここで逢えるのだろうか、いよいよこの楽しいひとときが終わってしまう」と完全に入り込んでしまったのと、紙吹雪が舞い落ちてきて、サザンもこのツアーをようやく無事に終えられるんだな〜、となんかもう涙が溢れてきてしまいました。今思い出しても(笑)

泣くとしたら「栞のテーマ」とかバラードだよな〜と思っていたのですが、まさかのこんなに明るい曲で号泣するとは。この曲もともとそんなに好きではなかったのですが、今後聴くとこの時の感情がこみ上げてくるような、特別な一曲になりましたね。

 

37 蛍(2013)

ほんとに最後の曲。1万2000人の腕についたライトが紫色に。2013年のスタジアムツアーのときは緑色でまさしく蛍だったのですが、今回は「葡萄」ということで紫だったんでしょうね。アウトロのときの映像で、葡萄の絵が映り、画が引いていってそれがジャケットの女性の着物の柄で、ジャケット写真になるという映像に心打たれました。

 

 

桑田さんから感謝の言葉。この日はサポートメンバーや「スタッフ」というくくりだけでなく、カメラ、照明、電気チームなど、このツアーを創りあげたほとんどのスタッフそれぞれに感謝の言葉を伝えていて、ほんとに多くの人の力でこのツアーは成り立っている、多くの人の手を経てサザンから自分にこのアルバム・ツアーが届けられているんだなと改めて実感しました。

 

そして「おーブレネリ」の替え歌。金原さんやっぱりサイコー。

 

ということでこの「おいしい葡萄の旅」の終わりもはっぴえんどでした。

帰り際全員にぶどうジュース2本プレゼントしてくださりました。